1999年7月28日
平野の町づくりを考える会が,その20年間にわたる活動の「いちびり精神」を評価されて,第2回なにわ大賞特別賞を受賞した.1999年(平成11年)7月28日(なにわの日)大林ビル29階で行われた記念式典において,他の大賞(1)・準大賞(2)・特別賞(5)受賞者とともに表彰状(右)を授与された.受賞者プロフィールには,「平野駅舎の保存運動に端を発して,中世の環濠都市であった平野の歴史を生かした町づくりを進めてきた.町じゅうの町屋や寺院,歴史的な資源をそのまま活用したミニ博物館づくり(今年の7月には100館を公開),寺院の境内を会場にたそがれコンサートの公演,ウオークラリーなど,一般市民が参加できるイベントを地道に重ねてきた.」と紹介された.
この事業は,なにわ名物開発研究所が,大阪府および市・財団法人大阪21世紀協会・大阪商工会議所の後援,ル=ポンドシェル・くいだおれ・千房・551蓬莱・はや・河内ワイン館の協賛を得て行う事業で,1998年(平成10年)から毎年,大阪で楽しい運動を行っている個人・団体を表象している.選考委員は,委員長の難波利三(作家)をはじめ,井上裕(大阪府立上方演芸資料館館長)・岩田誠(千里国際情報事業財団専務理事)・落合健二(朝日21関西スクエア事務局長)・廊正子(産経新聞社文化部編集委員)・伊藤有美子(不易流行研究所)・田谷信友(大阪新聞社編集局報道部部長)・吉井秀一(毎日新聞社編集局次長)・旭堂小南陵(講談師)・中村雅子(月刊オール関西編集長)・野杁育郎(なにわ名物開発研究会代表幹事)の各氏.
他の受賞者は,昭和49年から月1回の地域寄席を続ける田辺寄席世話人会(大賞),明治末期に途絶えたとされる天王寺産の「かぶら」を100年ぶりに復活させた石橋明吉氏(準大賞),おもちゃミュージアム「豆玩舎(おまけや)ZUNZO」をオープンした宮元順三氏(準大賞),「路上的旅人(ろじょうのたびびと)」を自称し大阪の街を撮りつづける写真家川谷清一氏(特別賞),タイガースファンには有名なパロディースポーツ紙「サンカイスポーツ」を14年振りに復刊させた君塚隆太氏,日本で唯一残る紙芝居絵元(制作者)で塩崎紙芝居博物館を開く塩崎源一朗氏,大阪名物「昆布」を学際的に学び大阪食文化の向上を目指す平成こんぶ塾塾長池上勇氏.